私立恵比寿中学 HISTORY 幸せの貼り紙はいつもどこかに

本の紹介です。結成10周年を迎えた私立恵比寿中学、エビ中の歴史を綴った記念本「私立恵比寿中学HISTORY 幸せの貼り紙はいつもどこかに」。1800円とリーズナブル。写真少なめ、基本は読み物。グラビアが見たい、という人は同時期発売の写真集をどうぞ

いろいろあったグループで、研修ユニットとして考えていたものが長く続くハコとなり、どんどんメンバーが継ぎ足されては卒業していったと思いきや、メンバー固定化ののちは突発性難聴バセドウ病、文春砲に突然死、さらにはライブリハーサル中の転落で脳挫傷の重傷、ってさすがにそこまであるのはバンド界まで広げてもそうそうない。そういうことを知らない人にこそ手にとって読んでほしい一冊。

さて一通りは知識としてある者が読むと、美怜ちゃんの怪我はそこまでオオゴトだったんだ…というのが、完全復帰までにかかる時間を考えたら納得、逆に若いって回復力あるのねと再確認。それと、ものすごい衝撃だろうなという事柄は実はそれはそれとして受け入れるしかないのでそれほど揺るがすものではなく、一方でメンバーの出入りってやはりデリケートなんだな、と。回避しようのない問題、再考しようのない事柄と、どうにかならないの?と思う事項との差なのかもしれない。

ちょくちょく話に出ていた、ぁぃぁぃ転校直後の2018年1月4日武道館公演で新メンバー加入を宣言する予定だったエピソードは、オーディションをします、と宣言する予定だったと。しかし実際のライブの出来を見て直前に撤回したという。個人的には、このライブ、6人になったebichu prideの映像を見てファンクラブに入ることを決めたので、この話には納得。前日、アンコールで締めた「シンガロン・シンガソン」で翌日のライブを始めたセットリストに、運営のハート強いな、攻めてるな、と思い、廣田さんが抜けてパワーダウンと思われたところを他の6人がポテンシャルを発揮する形でいままでの窮屈さから抜け出し本領を見せた脱皮の日。ここでゴリゴリ絞られたことでライブアクトが格段に成長した。フジテレビNextの放送を見て、編集版だったので物足りず円盤を購入し、それを見て圧倒されて、その後の春ツアーのチケットをとり、そこで出来に確信して追いかけることを決めた、という自分の体験からもそれは確か。

そもそもももクロを追いかける経緯でエビ中はちょいちょいライブを見ていて、でも毎回いまいち引っかからなかった。りななん逝去で情報を目にする機会も増え、『エビクラシー』の評判が最高に良かったことで購入したところ本当に絶品で俄然興味が湧き、そしてぁぃぁぃが抜けるということで最後の武道館はどのみち取れなかろうと予測し(実際チケットが取れなかった)秋ツアーを見に行った。だが、やはりピンと来ず。個々の曲は良いがバラバラなものを見せられているという印象が強かった。それが、そうした印象は2018年以降は全くない。何度でも見たいライブアクトをするグループに成長していた。ユーティリティ・プレイヤーが抜けると別の段階に進化するグループがあるのだ、と気付かされた。まぁ人数の適正化という面もある。まだ6人は余裕があるほうだが、それぞれに個性があるので埋没する人がいないで済んでいる。

そうそう、6人体制直前のカウントダウンジャパンでは「HOT UP!!!」を三連発するセトリの予定だったと読み、うーん、それは、BiSHが「星が瞬く夜に」しかやらないセトリっていう前例を知っていたら二番煎じだし知らなかったなら勉強不足なのでいずれにしてもやらなくてよかったなぁと。そもそもいい楽曲もライブスキルもあるグループがかますべきギミックではないのだが、それはそこまで仕上がり具合に悩んでいたということなのだろう。最終的な判断は良いところに落ち着いているが、色々悩んで危うい着地になりそうなことも多々あったのだなぁと。今エビ中がエビ中であるのは、偶然なんだな…まぁみんなそんなもんだ。なお、ebichu pride の映像も使った「響」のPVは最高の出来。エビ中MVで「ハイタテキ!」に次ぐものと思ってます。

そして。現状のエビ中はアイドルとしてライブアクトが最上級の域に達しているので、今からメンバー入れるっていってもそれはなかなか難しかろう。いや、桜エビ〜ずを取り込むならまだしもだが。人を出し入れするグループとするならば、8人体制の期間が長すぎた感はある。個人的には、8人体制以後のメンバー固定のおかげで興味を持て、6人になってハマったので、AKB・坂道やハロプロには興味がそこまで持てない身にはメンバー増は全く響かなかっただろう。すでに仕上がっているが、それでも更に伸びしろがある人達を見たい!という贅沢な人間なので。その点で私立恵比寿中学は、sora tob sakanaフィロソフィーのダンスと並んでライブがあるなら必ず見たいアイドルグループであり続けている。この人達でライブ日程がバッティングするときもあるのが悩ましいが…(2019年のエビ中ファンクラブイベントはsora tob sakanaのイベントと重なったので後者をとりました…)

なおぁぃぁぃこと廣田あいかさんは事務所をすでに退所しているためか、過去の発言は数回引用されているものの新たなインタビューはなし。実際新たにインタビューを受けている旧メンバーはエビ中から転校しつつも事務所には女優として残っている人たちだけだった。ただ、べしゃり長くて有名な廣田さんに取材していたら、電話帳くらいの分厚さになるか、虫眼鏡でも持ち出して読まないといけないような級数になっていたかもしれない…。

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